ようやく念願叶って無痛分娩がスタート。
痛みは?分娩はどんな感じで進んだ??
そんな記録をしていきたいと思います。
無痛分娩開始
~中山きんに君と共に乗り越えろ~
第4波目の陣痛で死にそうになりながらのナースコール。
ようやく無痛分娩をしていただける運びとなりました。
やっと痛みから解放される・・!!と思ったのも束の間。
看護師さんから無情の言葉が掛けられます。
「無痛するのに部屋を移動しますね。着圧ソックスが履けたら教えてください。」
「え、、自分で・・?」
履かせてくれないのかい!ヤー!!
今度は中山きんに君が心の中に現れました。
しかし、もう麻酔欲しくて仕方ないので、陣痛の合間をぬって必死に着圧ソックスを装着。
(めちゃくちゃ履きにくかった)
そして満身創痍状態で無痛の部屋へと歩いていきました。
無痛部屋に到着すると、テキパキと麻酔の準備が進められます。
腹部にモニター、血圧計、点滴などなどを身体にどんどん付けられる。
トイレにももう行けないので尿管カテーテルも挿入されました(痛みはなかった)。
そんなうちに第5波が到達。
陣痛開始からだいたい35分くらい。陣痛感覚は4~5分くらい。
「あ”””~~~!!!」と断末魔の叫びを上げつつ、看護師さんの足に縋りそうになるのを必死に耐える。
(火事場の馬鹿力で肉離れくらいはさせてしまいそうだったので・・)
「子宮口8cmくらい開いてますよ」
陣痛開始から40分経ってないのに、いつの間にそんなに開いてたの。
もう訳も分からず、ひたすら耐えていました。
絶望的な痛みをやり過ごすこと20分。
そのくらい経つと麻酔が効いて、子宮の収縮のみが分かる状態になっていました。
呼ばれた旦那が駆け付けた23時過ぎには、もう普通にお喋りできるくらい。
麻酔ってすごい!!麻酔万歳!!!!
旦那と相談して、初産だと陣痛開始から平均12時間~18時間かかると聞いたことがあったので、お互いの体力温存のためとりあえず寝ておこうという結論に至り、
電気を消し、タオルを顔に被り、就寝(完全に寝られた訳ではない)。
きっと朝まではかかると高を括っていたこの頃。
ここから怒涛の展開が待っていました。
遂に分娩台へ 日頃のトレーニングの成果が・・
◆24:50頃
モニターを監視していた医師が「そろそろ良いかもしれないね~」と言いながら、様子を見に来ました。
診てもらった結果、
医師「あ、頭がもうあるね」
私「・・・頭がもうある?」
もう出そうな状況になっていました。
子宮口全開とか予告なく、もう出そう。
ストレッチャーで分娩台へ運ばれることになりましたが、ここでも無情な言葉が。
「足は乗せますので、上半身を捻りながら乗ってください」
乗せてくれないのかーい!!ハッッ!!
再びきんに君が頭を過ります。
己が広背筋を駆使し、芋虫のように這いずりながらストレッチャーに乗車。
いざ分娩台へ。
◆25:05頃
分娩台に着くと、また己が広背筋で分娩台に自力で這い上がる羽目になりました。
いきみ方を教えていただき、子宮の収縮に合わせて実践。
いきむ時のコツは、
①レバーをしっかり握り、
②背中および腰は分娩台にピッタリと付け、
③腹筋の要領で上半身を少し起き上がらせ、
④目をしっかり開け、
⑤呼吸を吐き、吸った時に腹圧をかける
です。
・・・これって大体レッグプレスと一緒じゃない?と思った私は脳筋女でしょうか。
普段から筋トレにおいて、腹圧をかけることには慣れまくっていた私。
先生もビックリなくらい、タイミングもピッタリにいきみまくり、
そして、、、
凄まじい産声とともに元気な男の子が生まれました。
いきむことに必死で知る由もなかったのですが、なんと2いきみで生まれたそうです。
(1いきみ目で頭、2いきみ目で肩が出てすっぽーんと・・)
分娩台に乗ってから、25分
陣痛開始から3時間42分のスピード出産でした。
自分でもびっくり( ゚Д゚)。
とりあえず、出産が終わったら言おうと思っていたことを言っておこう。
「・・・オールアウト!!」
そうして怒涛の出産は幕を閉じました。
スピード出産後の処置
出産を終えると、2時間ほどは分娩台で過ごさなければなりません。
「会陰切開する場合は言わないでほしい」とバースプランに記載したので言わないでいてはくれたのですが、正直バレバレです(笑)。
まあ、何も感じなかったし(余裕もなかったし)、よいのですが。
縫合する医師に、
「結構いっちゃいました?」
と聞いてみました。
すると、
「まあ、会陰切開は皆が通る道だからね。
ただ、中まで切れちゃったからそこは縫えないかな」
とのことでした。
「中まで切れちゃった・・?」
本来、少しずついきんで広がっていくはずのソコが、
急激な速度(2いきみ)で出しちゃったから耐えられなかった、、と。
聞かなきゃよかった!!(全力の後悔)
スピード出産の代償は大きかった。
怖い!!トイレ行くのが超怖い!!!!
だって、股が(しかも中まで)切れて、
ブラックジャック状態であっちょんぶりけな状態なのでしょう?!
2時間後、部屋に案内されますが、そのことばかりが頭に過り、まったく眠れませんでした。
「・・・朝日が眩しいぜ(遠い目)」
出産を控えた皆様は、急激にいきむことはどうかお止めください。
後悔します。
出産を終えて
出産を終えて思ったことは、計画どおりになんて絶対にならないし、
とにかく訳も分からないまま、怒涛のように時間が過ぎっていきました。
この時間をどうにか乗り切れたのは、ひとえに医師及び看護師、助産師さんのとにかく手厚いアドバイスとサポートのおかげです。
(着圧ソックスとストレッチャー移動の件はちょっと根に持っていますが(笑))
とにかくプロ達の言うことを聞いておけば間違いなかった。
そして旦那様。
あなたが私以上に慌てふためいて、青い顔をして手汗をびっしょりかきながら、
それでも懸命に励ましてくれたから頑張れました。そして逆に冷静になれました(笑)。
出産中は必死過ぎて考える余裕もなかったけど、今思うと面白い出産だったな、と思います。
・・・次はないけどな!!!
(もうこんな怖い思いをするのはこりごりです。)
以上、無痛分娩の出産レポでした。
なんの参考にもならないな、と我ながら思うけれど出産の形は十人十色。
みんな違ってみんな良い。
では、今回も最後までご覧いただきありがとうございます。